業界グループ分けとハウスメーカー

住宅メーカー各社を比較する前に、まずは業界全体をざっと把握しましょう。そのうえで、希望やライフスタイルと照らし合わせれば、どのメーカーが候補になるのかが明確になります。

2.知っておこう 業界グループ分け

グループごとに、これまでの沿革による立ち位置があります。属するグループごとに得意・不得意の傾向がありますので、理解しておきましょう。

1.大手ハウスメーカー

いわゆる大手8社です。このグループは、戦後~高度経済成長期に創業し、工業化による大量生産や品質・性能の向上、耐震性能・耐久性・快適性の向上、二世帯・賃貸併用など新しい住まいの提案など、住宅産業の発展を牽引してきた自負があります。

また、建築設計だけでなく、ファイナンシャルプラン、税金対策、相続、資産運用、法律関連など様々なノウハウがあり、住宅建築を機に、いろいろな課題解決を提案します。

保証やアフターサービスも充実しており、倒産リスクが最も小さいグループです。
ただし、価格帯は他のグループより高めです。

得意分野 ・品質、性能の高い住宅
→ 価格帯は中~高が中心
・資金計画や資産運用の提案、相続や各種問題の解決
苦手分野 ・ローコスト対応
・規格外の対応
主なメーカー 積水ハウス
・大和ハウス
・セキスイハイム(積水化学)
・ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)
・住友林業
・ミサワホーム
・パナホーム
・三井ホーム

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2.準大手・中堅メーカー

大手8社に次ぐ規模のメーカー。地方で創業し、その後全国展開した会社が多い。大手と差別化するために、コストパフォーマンスを売りとする。構造は木造軸組構造、木質パネル工法を採用するメーカーが多い(スウェーデンハウスなど中高級メーカーもあります)。

近年成長が著しいグループで、一条工務店とタマホームのように、販売棟数が大手8社を上回るメーカーも出現しました。

急成長と人材・品質の確保や安定経営が課題で、過去にも突然倒産するメーカーがありました。見極めが重要なグループです。

得意分野 ・大手より安価な価格帯中心
・耐震性能や機密断熱性に優れるメーカーも多い
苦手分野 ・安定した品質やサービスの提供
・設計から資金計画等の幅広い提案
主なメーカー ・一条工務店
・タマホーム
・トヨタホーム
・ヤマダ・エスバイエルホーム
・アキュラホーム
・スウェーデンハウス

参考 富士ハウスについて

中堅メーカーとして東海地区から全国へ展開していた富士ハウスは、2007年1月、東京地裁に破産申し立てをしました。着工中や契約済みの施主約2,000人が、工事ストップ、手付金回収などで大変な思いをしました。入居済みの場合も、アフターサービスが受けられないなど、大きな問題を残しました。

3.パワービルダー

一条工務店やタマホームが、建物のコストパフォーマンスで成長したのに対し、土地+建物の分譲地の販売で躍進したのがパワービルダーです。構造は木造軸組構法が主体です。

土地の仕入れとローコストな建物で、90年代後半から首都圏を中心に「マンション並みの価格で一戸建てが買える」として急成長しました。

業態としては不動産業に近く、建物の性能訴求等はほとんどありません。

得意分野 ・土地+建物がマンション並みの価格
・ローコスト住宅
苦手分野 ・高性能、高品質
主なメーカー ・一建設、住宅情報館(旧 城南建設)
・飯田産業
・東栄住宅
・アーネストワン
・ポラスグループ
・オープンハウス

4.デベロッパー・不動産会社系

大手不動産会社が分譲地の建物を建てるためにつくられたメーカーです。80~90年代以降、不動産事業から離れ注文住宅へ進出しています。2×4・2×6工法と木造軸組構法とがメインです。

準大手・中堅メーカーと似たポジション・価格帯ですが、一条工務店などが性能を訴求するのに対し、このグループは外観デザインなどを訴求する傾向があります。

得意分野 ・外観、設備の訴求
・大手より安価な価格帯
苦手分野 ・高性能、高品質
主なメーカー ・住友不動産(旧 住友不動産ホーム)
・三菱地所ホーム
・東急ホーム

参考 三井不動産と野村不動産

三井不動産の注文住宅部門は、三井ホームです。他のデベロッパーとは異なり、早くから注文住宅に注力し、大手8社の一角となりました。

野村不動産には、かつて野村ホームを有していましたが、2006年3月に注文住宅市場から撤退し、野村ホームは解散、消滅しました。

 

 

 

 

 

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